えいたろうのウェブログ

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ワイドナショーで言っていた「報道ニュースは否定が多い」について

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2014年1月13日放送のフジテレビ『ワイドナショー』。ゲストはニュースキャスターの安藤優子さんと小倉智昭さん。「報道ニュースは否定が多い」というスマップの中居くんの意見に対しての論議が興味深いものでした。

 

褒めるのを人は見たくない?

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スマップの中居くんが「報道ニュースは否定が多い」というような意見に対して、ダウンタウンの松ちゃんは以下のようなことを言っていました。

「でも、褒めるニュースをやると、とんでもない低い視聴率が出ると思うよ」
「褒めるのを人は見たくないんやろうね」

 

ニュースキャスターの安藤優子さんも同じようなことを言っていました。

「時々、いいニュースもやるんですよ。だけれども、圧倒的に視聴者は、人が不幸にいたりとかっていうのを見るんですよね」

ジャーナリズムは権力のチェック機構だから、どうしても批判の方が多くなってしまう。でも、確かに批判ばかりしてると虚しくなるとのことでした。

 

普段、テレビのニュースは見ないが、ネットのニュースを見ていると、その傾向はちょっとあるかな~と思いました。

褒めるニュースとなるとスポーツのことぐらいでしょうか。あと、褒めているように見えて、実は目的が違うのが、感動を誘うもの、人気を煽るものですかね~。

 

確かに普段の生活の中でも、人が褒められているのを見るのは、そんなに面白くないことが多い。自分が褒められるのはすごい嬉しいんですけど(笑)。

 

人をやりこめてやろうというパワー

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松ちゃんが「週刊朝日で連載してたとき、人の悪口とか腹立つことは早く書けるけど、褒めようと思うと時間がかかる」と言っていました。このことは、この連載の中だったか、どこかで同じことを言っていて、ずっと心の中に残っていました。

 

共感したのは「人をやりこめてやろうというパワー」と言っていたこと。このパワーはネット上に蔓延してますよね。ブログ記事やツイートを読んでいて、自分が納得のいかないことが書いてあると、反論したくなっちゃうんですよね~。

でも、ネット上で反論するとろくなことがないというか、エンドレスになってしまう。皆、自分が正しいと思っているから、収集がつかなくなって炎上してしまう。

だから、僕はグッと我慢するか、できる限り、自分が正しいという感じで書いている記事やツイートを見ないようにしています。それで『Gunosy』の購読もやめてしまいました。イラッとしてしまう記事が出てくるんですよね(苦笑)。

 

ただ、安藤さんが言っていた「ジャーナリズムは権力のチェック機構」というのを聞いて、批判するのも必要かなと思いました。ただ、エンドレスになるので、ネットでは、あんまり批判的なことは書きたくない…。リアルではいいんですけどね。

 

褒めるのは難しい

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批判的なものが多くなる理由の一つとして「褒めるのが難しい」というのもあるでしょう。

 

何年か前に、テレビ東京の『カンブリア宮殿』の中で村上龍さんも、松ちゃんと同じようなことを言っていました。批判や悪口はスイスイ書けるが、褒めるのは逆に失礼なことを書いてしまわないか不安になるみたいなことを言っていたと思います。

確かに褒めるというのは、少し神経を使いますね。「すごい!」「えらい!」とかは簡単に言えるけど、どのポイントかを言うときに「違っていることを言っていたら、どうしよう」みたいな怖さがあります。

下手をすると「いや、そこじゃないよ」みたいな、批判までいかないけど、別の意見が出てくる可能性もありますからね。

 

だから、褒めるポイントが明らかなスポーツとか感動を誘う話はニュースにしやすいのでしょう。褒めるというのは、見る目がないと、なかなかできないことです。

あと、良い褒め方をしていても、そのポイントがわかる人とわからない人が出てくる可能性もあります。それに対して、批判はわかりやすいのでしょう

 

★★★

人間の興味や情報発信について、ちょっと考えさせられる話でした。