アイスマン福留さんの本を読了、顧客満足ではなく「究極の自己満足」
コンビニアイスマニアのブログでおなじみ、アイスマン福留さんの本を読みました(著者名はジョーカー福留となっています)。
福留さんの自伝的な内容、ブログで注目されるようになった経緯、今の時代は「バカが武器」である理由が詳しく書かれていて、非常に引き込まれました。その中で一番印象に残った「究極の自己満足」の話を紹介します。
新しい価値を生み出すには…
企業の場合でも、顧客満足が大事だという考え方は一理あると思いますが、一方では「お客様の声を聞きすぎて失敗した」という事例も多いんです。だから僕の会社は、顧客満足ではなく「究極の自己満足」を社訓に掲げています。自分たちのやりたいことをやることが、何よりも大切。そうしないと、結局はすでに世の中にあるもの、他社と似たものしか作れなくなってしまいますから。
福留さんはアイスの活動で注目されていますが、『株式会社変態カメレオン』というウェブ事業を行う会社の社長さんです。以下のようなサービスを展開しています。
本のタイトル通り、全て「バカな企画」です。しかし、このバカさが受けて、どのサービスもヒットを生み出しています。世の中のニーズを意識するのではなく、自分たちが面白いと思ったものを提供しているのです。
そのため、他の会社がとてもやらないようなことをやって、今までになかった「新しい価値」を生み出しています。
提供する側が楽しむことが大事
また、「究極」というのがポイントです。自分たちのやりたいことを貫き、それを受け入れて喜んでくれる人がいて、その喜びがまた自分たちに戻ってくる。この循環が「究極の自己満足」です。少数のクレームがあっても、自分たちの活動に誇りを持ち、喜んでくれる人たちが増えていくことを信じて活動を続けていくことが大事なのです。
この考え方は、 僕の好きな「お笑い」の業界と似ていると感じました。お笑い芸人の話で、自分たちがやっていて楽しいと感じたときはウケるというのをよく聞きます。
お笑いは感性の部分があるので、万人にウケるというのは難しいです。万人にウケるものは、わかりやすいという反面、爆発的な笑いにはならないケースが多いです。
芸人さんは「自分たちがやっていることが面白いんだ」と信じて、漫才やコントのネタを作っています。そして、自分がやることに自信と誇りを持っています。
福留さんもコレに近い感覚なのでしょう。提供する側が楽しんで作ったものが、お客さんに喜んでもらえることが、一番幸せなことではないかと思います。そのためには自分のやりたいことを貫くというのが、大前提になってくるのでしょう。
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自己申告で「魔法使い」のライセンスを取得いたしました。「ルーラ」を使えるようになりたい…。