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独立開業するのをやめたけど、個人事業主になった話

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昨年の今頃、僕はある商材の実店舗での開業を考えていました。しかし、情報収集した結果、やめることにしました。

「なぜ、やめることにしたのか?」…独立開業を考えている人、特に実店舗の運営を考えている人に伝えたいと思っています。

 

店舗を運営している人に話を聞いてみると…

僕が考えていたのは、ある商材のフランチャイズに近い形態での実店舗運営でした。説明会にも参加して、思いとどまるまでは、やる気マンマンでいました。

準備をする前に、当時、勤めていた会社に「実店舗をやりたいので…」と退職の旨を伝えました。在職中に少しずつ動き始めていましたが、退職後に、本格的に準備を進めようと考えました。

 

退職後、実際に店舗を運営している方に話を聞いておこうと思って、家から近い店舗に電話でアポをとって、時間をとってもらいました。

話を聞きに行くまで「あんまり悪い話を聞きたくないな」という思いが心の底にありました。会社も退職したし、このまま進めたいという思いが強かったのです。

 

緊張しながら、アポを取った店舗に行きました。挨拶をして、椅子に座るなり、サラッと言われました。

 

やめたほうがいいよ

 

……懸念していた言葉をいきなりストレートに言われました。多少マイナスのことを言われても、鵜呑みにしないようにしようと思っていました。

ただ、想像を超えるマイナス面の話が次々と出てきて、だんだん「やめた方がいいかな」という気持ちに傾いていきました。

その方は隠さずにいろんなことを話してくれました。軌道に乗るまで3年以上かかったこと、その後、売上が年々落ちていること、ネット通販の台頭によってサービス面・価格競争で負けてしまうこと、設備投資が思った以上にかかることなど…。

 

借金をして開業するのは危険

僕が店舗を開業するにあたって、一番、懸念していたのは「開業資金」でした。話を聞くと、サービス面を充実させないとネット通販に勝てない。そのためには、設備投資が必要ということでした。

開業資金は用意できてなくて、日本政策金融公庫からお金を借りようと思っていました。独立開業の本を読むと「開業資金の半分以上は自己資金でまかなった方いい」と書いてあったので、半分はなんとか用意しようと思っていました。

しかし、十分な設備投資を行うには、とても用意できる金額ではありませんでした。しかも、話を聞いていると回収の見込みも立ちそうにありません。

 

実店舗の開業には、安くても数百万円は必要です。さらに開業してすぐに売上が立たないことを考えると、当面の生活資金も用意しておく必要があるのです。この生活資金も恥ずかしながら、考慮していませんでした。

借金をしてしまうと、うまくいかなかった場合にやり直すということができません。さらに借金をすることができないので、首が回らない状態になってしまうということを教えてくれました。

 

また、借金をすることは精神衛生上、よくありません。開業をやめようと決断したとき、正直、「借金をしなくてもよくなったんだ」という安堵感がありました。

 

一人で店舗を運営するリスク

僕が考えていた商売は一人でも運営できるものでした。これは自分がやろうと思った決めての一つでしたが、リスクでもありました。自分が病気や怪我をしてしまったら、商売ができなくなってしまうのです。

実際に話を聞いた方も病気で入院することになってしまって、急遽、奥さんにお店を任せる事態が発生。退院してからは夫婦二人で運営することにしたそうです。

 

自分が考えていた懸念点がことごとく悪い方向に働いた話を聞きました。帰り道に「今回はやめよう」と決意しました。話を聞く前は「このまま進めたい」と思っていたのが、やめる決断をしたら、気持ちがとても楽になりました…。

ざっくばらんに話してくれたお店の方には、本当に感謝しないといけません。

 

その後…

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会社を退職してしまったので、とりあえず、就職活動をする方向に切り替えました。しかし、前の会社に勤めていたときから溜め込んでいたストレスや疲労もあって、パニック障害という病気になってしまいました。

会社を辞める直前にも発作があったのですが、そのときは原因がわかりませんでした。退職後、旅行に行っているときに発作が起きて、大変だったのですが…。

いろいろと検査を受けても問題なくて、ストレスの可能性もあるということで、心療内科に行ってみたら、病気であることがわかりました。

 

完治するまでに時間がかかるとのことだったので、思い切って1年間、休養することを決断しました。この決断ができたことには理由があって、前に勤めていた会社を退職するちょっと前からアフィリエイト広告で収入を得ていたのです。

ネット広告の会社に勤めていて、アフィリエイト広告の営業をしていました。純粋に自分でもやってみたいという興味があったのと、「これで開業資金を貯めよう」という考えがありました。

もう一つ理由があって、自分がやろうとしていた実店舗で扱う商材のサイトを作りました。商材の勉強もできるし、一石二鳥だと思ったのです。

熱心に商材のことを調べていたことも功を奏して、検索結果の上位に表示されて、少しずつ収入を得ることができていました。

 

ネットだとリスクが低い

アフィリエイトの収入があったので、税金面でも優遇されるということで、個人事業主の登録を行いました。「とりあえず、休養中は」という形でしたが…。

個人事業主になってから、アフィリエイトのサイトを新しく作ることは、ほとんどしていませんでした。ただ、前に作ったサイトがさらに検索の上位に表示されるようになって、少しずつ収入が上がっていきました。

 

このときに思ったのは、アフィリエイトやネットはリスクがほとんどないということです。この頃、会社に勤めずに生活をしている人の本をいろいろと読みました。ブログやせどり・転売など、ネットが絡むことがほとんどでした。

 

ちなみにアフィリエイトに関しては、検索の順位が落ちてしまい、収入もガクンと落ちてしまいました…。やはり、そんな簡単には収入を得ることはできません。

 

自分で稼ぐ力を持っておきたい

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今の世の中の状況で独立することを考えるのであれば、ネットを利用して、スモールに商売をするのが良い気がします。本当にやりたいことでない限り、お金のリスクはなるべくとらない方が良いと思います。

 

何をやるにしても、独立をすることはリスクがありますが、終身雇用の時代も終わって、会社にいることもリスクになると考えています。

これからの時代を考えると「自分で稼ぐ力」というのは持っていた方が良いと思います。僕が最初に独立開業を考えたのも、自分の力で稼ぎたいと思ったからです。

 

そろそろ、休養を終わりにして、動き出そうかと思っています。会社勤めをするとしても、自分で稼ぐ力を養うことは、何かしら行っていきたいです。ブログを書くことも「稼ぐ力」を養うことに繋がると思っています。

 

★★★

今回は『ICHIROYAのブログ』の記事を読んで、このテーマで書こうと思いました。昨年の自分を思い出すような内容だったので…。
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