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パニック障害を悪化させないために、休養する決断をしたこと

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わたしの今年の一番の出来事は、なんといっても「パニック障害」になったことです。今年の3月、会社を退職して、転職活動を始めたときでした。

 

この病気は、完治するまでに少し時間がかかるということでした。診断を受けた直後、会社勤めをしないで1年間は休養することを決めました。この決断をして、良かったと思っています。

 

パニック障害になった人、夫・家族・友達がこの病気になった人に読んでほしいと思って、この記事を書きました。あくまで、わたしの考えなので、参考程度に読んでください。

 

パニック障害とは?

パニック障害について簡単に説明します。わたしが先生から聞いた話、わたし自身の体験談・症状を箇条書きにしました。

  • ストレス・疲労が溜まっているときに急に発作が起きる
  • 発作は息苦しさ(救急車を呼びました)
  • また発作が起きるのではないかという不安から、外出ができなくなる(予期不安)
  • メンタルではなく、脳の病気である(脳が勝手に危険信号を発してしまう)
  • 気の持ちようで治るものではない
  • 完治までに時間がかかる(通常、1年3ヶ月~2年半くらい)
  • 家にいるときは、いたって元気(薬を飲んでから)

あくまで、わたしの体験談や、先生から聞いた話、病気の冊子で読んだ情報なので、参考までにということで。

 

発作が起きたタイミング・病気だとわかるまで

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会社を辞める直前にも一度、軽い発作が起きていたのですが、そのときは、違うことが原因だと思い込んでいました。逆流性食道炎だったので、それが悪化したのだと決めつけていたのです。

 

発作が起きたのは、嫁とわたしの両親と石垣島に旅行に行ったときでした。しかも、嫁と父親の誕生日の日(苦笑)。夕食の予約をしていた場所に向かう途中、「なんか調子がおかしいな~」という感じでした。

 

予約した飲み屋で乾杯をした後、「これはやっぱりおかしい」と思って、救急車を呼びました。すごいタイミングでしたが、振り返ると、周りに嫁や両親がいたときで助かりました。

 

病院で簡単に診てもらうも、原因はわからず…。そして、フラフラになりながら、埼玉の家に帰りました。地元の病院で検査を受けるも異常なし。病院の先生に「心療内科で一度、観てもらってもよいかも」と言われました。

 

しかし、心療内科に行くのも少し抵抗がありました。メンタル的なものが原因だった場合に、薬に頼ってしまうのが怖かったからです。しかし、症状が全く良くならないので、2週間後くらいに心療内科に行って、パニック障害と診断されました。

 

薬を飲む前は、家にいるときも少し調子がおかしかったのですが、薬を飲んだら、家にいる分には、全く問題がなくなりました。先生も「ネットでいろいろなことが書かれているけど、薬は決して悪いものではない」と言っていました。

 

最近、旅行のときの写真をみたら、顔色が悪くて、痩せている姿にビックリしました。後で体重を計ってわかったのですが、10kg近く痩せていたのです。疲労やストレスが溜まっているときに、体重が減ったときは要注意です。

 

なぜ、迷わずに休養を決断できたのか?

病院で診断を受けた直後、完治に時間がかかるとのことで、少しショックでした。ただ、すぐに気持ちを切り替えました。「思い切って、1年間、休養しよう!」と決断をしました。

 

すぐに気持ちを切り替えられたのには理由があります。当時、4ヶ月前くらいから、ウェブサイトを作って、アフィリエイト広告で収入を得ていました。そのため、休養している間、ウェブサイトを作っていればいいかなと思ったのです。

 

悩んだのが、雇用保険をもらうかどうかでした。外出が難しくて、ハローワークに行くのも厳しい状態でした。そこで、ふと思いついたのが、個人事業主になることでした。ネットで調べてみたところ、税金面で優遇されるメリットがありました。

 

アフィリエイトの収入は、確定申告をしないといけない金額に達していました。「じゃあ、個人事業主になっちゃおうか!」という軽いノリで、登録申請を行いました。必要書類をネットからダウンロードして、郵送すれば登録できます。

 

毎日、どのように生活していたか?

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まず、最寄駅が隣駅の嫁の実家に引っ越しました。家に一人でいるのは不安だったので、一緒に住むことができて、本当に良かったです。嫁の両親には、感謝しないといけません。

 

また、嫁が普通に仕事をしていたことも助かりました。心配をかけてしまいましたが、いつか恩返ししたいと考えています(するかな?)。

 

で、毎日、何をやっていたかというと、ネットを見ていました。結局、アフィリエイトで収入を得るためのサイト作りは、ほとんど行いませんでした。いろいろなサイトやブログを見て、勉強というか情報収集をしていました。

 

あとは、フェイスブックです。前の仕事は、インターネット広告の営業をやっていたのですが、登録しただけで、ほとんど活用していませんでした。

 

連絡を取っていなかった友達や、前の会社の仲間に友達申請をしました。ネット上だけなら、会社勤めをしていたときよりも、人との繋がりは増えました(笑)。

 

あとは、外出ができないといっても、全くできなかったわけではなく、自転車で一駅分くらいの距離なら、問題なく動き回ることができました。近所をチョロチョロ散歩して、リハビリというか、徐々に慣らしていきました。

 

そして、半年経った10月頃からランニングを始めました。走り始めてから、自信がつき始めて、チョロっと電車に乗るようにしました。今の家から、1時間くらいかかる実家にも、電車で帰れるようになりました。

 

休養を決断して良かった

周りの助けがあったことが大きかったですが、思い切って、休養を決断して良かったと思っています。病院で診断を受けてから、外出時にちょっと息苦しくなることはありましたが、発作レベルの症状は起きていません。

 

休養をした理由の一つに、発作を繰り返して、トラウマを作ってしまうことを避けたかったのです。病院で診断を受ける前に電車に乗ったら、結構ヤバいことになりました…。この病気になった人は「電車に乗れない」という話をよく聞きます。

 

発作を繰り返していたら、どんどん外出すること・電車に乗ることに抵抗を感じていたでしょう。今は、電車に乗ること自体は抵抗はありません。だんだん自信がつきつつあるところです。

 

しかし、人の多い都心や遠くに行くことは、まだ、抵抗があります。少しずつブレーキを緩めながら、慣らしていきたいと思っています。日々、ちょっとしたチャレンジを行う生活になっています(笑)。

 

病気になって良かったと思っている

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今回、ある意味、病気になって良かったと思っています。わたしは今、30代の半ばです。この時期に、健康の重要性を身を持って、実感できたことは良かったです。

 

健康だけではなく、家族の大切さ、友達・仲間の大切さを改めて感じることができました。周りへの感謝は忘れないようにしないといけません。

 

完治まではもう少し時間がかかりそうですが、回復の兆しを感じることができる状態で新しい年を迎えられそうで、良かったと思っています。

 

同じパニック障害の人に対して

わたしの場合、家族の助け・理解があったこと、アフィリエイトの収入があったことなど、幸運な面がありました。そのため、同じパニック障害の人に対して、同じように休養をとればよいと簡単に言うことはできません。

 

でも、一つ言えることは、短期的ではなく、長期的に考えてほしいと思っています。もし、周りに甘えることができるのであれば、甘えた方がいいです。無理をして、回復から遠ざかっていくのが一番良くありません。

 

あとは、意外にこの病気になっている人が多いこと。わたしが病院でもらった冊子には、日本人の発生率は1.4~3.5%と書いてありました。「本当にこんなにいるのかな~」と疑っていたのですが…。

 

周りに自分の病気のことを伝えると、過去になったことがあるという人、知り合いでなっている人がいるという話を結構、聞きました。

 

変な話ですが、自分以外にも、同じような人がいるというのを聞くだけで、ちょっと気持ちが楽になります。克服法を教えてくれる人もいました。もし、病気を隠しているような人がいたら、周りに伝えた方が良いです。

 

とにかく、ネガティブではなくポジティブにとらえることが大事だと思っています。そして、周りに頼ることです。自分が困ったときは助けてもらって、人が困っているときは助けてあげれば良いのです。

 

★★★

まだ、完治していない状態なので、こういったことを書くには少し早いかなと思いましたが、1年を振り返るというところで、書いてみました。