オリジナルのブログを書こう!ノウハウに頼り過ぎてはいけない
1986年に発売されて、175万部突破した大ロングセラー『思考の整理学』の著者である外山滋比古さんの新作です(2013年8月発売)。
思考力の重要性が書いてある本です。これを読んで、知識や情報に頼り過ぎずに、自分で考えてブログを書く必要性を感じました。
知識や情報に頼らない
苦難や困難にぶつかって、それを克服しようとするときに、考える力が生まれてくる。解決するための適当な知識がないときには、自分の力で切り開いていかなければならない。その支えとなるのは、経験である。生活体験の中でつちかってきた知恵であり、知識のエッセンスが凝縮された英知である。
従来は、成果や経験から離れたところで、知識や情報を機械的に頭の中に入れてきただけである。そうではなく、もっと人間の心理や生理に近いところで、日常的に考える習慣がつけば、一段と進んだ社会になるはずである。
※ Ⅰ自分の頭で考える力ー答えをいくつ出せるか より
苦難や困難にぶつかったときに、考える力が生まれてくるというのは納得です。どうにかしようと思って、頭を働かせます。思考力は、様々な困難にぶつかることで、鍛えられていくものなのかもしれません。
ブログを書くことにしても、アクセスを増やすための様々なノウハウを提供している記事や本があります。しかし、それらに頼りすぎるのも良くないと考えています。
やはり、実践ありきではないかと思います。知識や情報に頼り過ぎず、まずは、実際に書いてみる。書けば、アクセス解析でデータを見ることができます。書けば書くほどデータが蓄積されていきます。
データを参考に仮説を立てて検証することを繰り返していく。そうすることで、多くの人に見てもらえるような記事を書けるようになっていくのではないかと思います。
そして、自分で考える力というのが身についてきて、ブログを書くことが楽しくなっていくのではないでしょうか。
思いや情熱が大事
昔「亀の子たわし」を発明したのは、じつは男性である。男性はシュロを針金でまいた足ふきマットを考案したが、すでにイギリスの似たような商品に特許は取られていた。がっかりしたが、妻が掃除する姿にヒントを得て、それをシュロ製のたわしに改良した。これは、生活の経験の中で独自に考えられた結果である。いまだに売れている。
いまの知識編重の考え方を捨てれば、このように、生活の中にも考えるきっかけがいくらでも存在することがわかる。「なぜだろう」とか「なんとかしたい」「どうにかならないだろうか」という気持ちさえもっていれば、いつも答えが得られるとはかぎらないけれど、ときには思いがけないアイディアが出てくる。
※ Ⅰ自分の頭で考える力ー答えをいくつ出せるか より
この話を読んだとき、気持ちというか思いが大事なのではないかと思いました。たわしを作った人は、発明に対する情熱があったから、常に考えていたのだと思います。
思いが弱いと楽をしようとする、知識や情報に頼って済ませようとする。結果が出ないとすぐにやめる。
「なんとかしたい」「どうにかならないだろうか」という思いが強ければ、知識・情報に頼るだけではなく、自然と考えるようになるし、成し遂げるまで続けることができるのではないでしょうか。
真似は良くない?
人からものを借りるということを恥ずかしいと思わなくなったのは、戦後になってからだ。ことに外国から、いろいろなもののつくり方や使い方の技術などを借りてきた。そのときに「借りた」とは言わないで、技術を「導入した」と言った。お金を払って技術を導入したにしても、まねをしたことに変わりはない。
~中略~
そもそも、「学ぶ」の語源は「まねぶ」、つまり、まねることである。
したがって、勉強を長くしていると模倣性が強くなり、それにつれて、自分のオリジナルなものを考え出す力が低下していく。日本で高等教育を受けると、能力の低い専門家が増えてしまう。それは模倣をやっているからだ。
※ Ⅱ 頭を整理する力ー思考しやすくするために
これを読んだときにドキッとしました。 真似をすることは良いことだと思っていましたが、真似をし過ぎることで創造性が欠如してしまう。
ブログもノウハウに頼って入る人が多いから、同じようなタイトル・内容のブログ記事が溢れかえってしまうのではないでしょうか。真似をしているだけでは楽しくありません。
自分で考えて、試行錯誤して、オリジナリティのあるブログを書いていければと思います。
★★★
今回、書いたことはブログを書くことだけではなく、全てのことにいえることだと思います。先の見えない時代になってきているので、知識や情報だけでは前に進めないことが出てくるでしょう。
思考力というのは、これからますます重要になっていくと思っています。ブログを書くことに真剣に取り組むことで、思考力を鍛えることもできるのではないでしょうか。